「ライブバントとは」vol.2
スタッフころっけ「ライブバントとは」連載第2回目!
前回の記事はこちら 「ライブバンドとは」vol.1
今回は、バンドマンから見る共演バンドについて書いていこうかなと。
バンドのライブを見る人はお客さんだけではなく、共演のバンド(以降「対バン」と略)もいます。
たくさんのライブを見て、面白い発見がありました。
【対バンを見ないバンド=ダサいという風潮】
売れたい思考でバンドをやっている人、趣味で仕事をしながらバンドをやっている人
それぞれの考えがあってバンドが成立していると思うんですよ。
さあそこで、自分のライブの出番がやってきました。
「どうしても盛り上がりに欠けている」「いつもはもっと盛り上がるのに」
「今日はいつもより盛り上がった」
その日の出来栄えで変わるかもしれないし、実力かもしれない、
そんなのライブをしてみないとわからない。
対バンを見ないバンド意外と多いんです。
ずっと楽屋にこもっていたり、出番前まで外に出ていたり。
とにかく格好悪い。おまえら何ライブだけカッコつけてんだって。
そう思う人もいるかもしれませんね。
これは、活動のスタンスや思考によって解釈が違う問題であります。
じゃあ《対バンを見る=偉い》そうじゃないです。
楽屋はどんなふうに使うの?ライブハウスってどういう場所?
演者であればわかるはずのことを実行しない人が多いと体感しています。
(自分の出番直前まで見ろって話ではありません)
フロアの前列ががら空き、お客さんが後ろの方に固まる。
「前に来いよ!」と煽るバンド。
じゃあ煽るあなたはライブの時にどのように見てましたかと。
何より態度で示すべきだと。
当たり前ですが、私たちバンドマンはステージの上だけ見られている訳ではありません。
フロアにいる時もそう、全てのことに直結します。
説得力のあるバンドは、間違いなく行動で示している。
間違いなく立ち振る舞いが違います。
【盛り上がるライブ、盛り上がらないライブ】
では盛り上がるライブ、盛り上がらないライブとは。
気持ちが突き動かされるライブが盛り上がるライブであると感じているので、
まっすぐに聴き手に届くか届かないかの違いであるかだと。
もちろん1度聞いたら忘れないようなキャッチーな曲があることが大事ですが、
嘘のない言葉・姿勢、パフォーマンス、ライブの展開
これが重要になってくると思うんです。
曲と曲の間をどう繋げて1つのセクションを作りあげるのか、
MCは休憩時間ではない、演奏もMCも含めてライブです。
「嘘のない言葉」というところで、
ステージで嘘をつくことが間違いだとは思いませんが、それでいいのでしょうか?
演技なんていらないんですよね。そんなのカッコつけたってカッコよくないんですもん。
どんな思いで演奏して、何を伝えたいのか自分たちが表したいものを表現できた時に、
お客さん&フロアに届き、初めて盛り上がるライブになります。
【全員で共に1日を作る】
こうであるべきであると思うんです。
出演するライブがツーマン、スリーマン、5−10バンド出演するブッキングイベント、たくさんのバンドが出演するフェスなど、色々な形式があります。
自分のライブの日には、全国各地・世界各地どこかで誰かがライブをしていることは間違い無いでしょう。
もしかしたら世界的なアーティストかも、有名なフェスかも、自分たちより格上の人たちのライブかもしれません。
僕自身が最高な1日だったな!と感じたライブは、
その日の出演者が一丸となって1日を完成させようと動いていたと感じています。
一つのバトンを最後のバンドまでしっかりと繋げて行くようなあの感覚は忘れません。
バンド×お客さん、バンド×ライブハウス、バンド×バンド、全員が心の底から楽しかった!
そう感じ取れる1日にだったんじゃ無いか…と!!
音楽は「音を楽しむ」って表すからこそ楽しくなくっちゃ始まりませんよ!
見に行く時も、演奏する時も一つ一つのつながりを意識すると、
また見方や感じ方が変わったくるかもしれませんね!
次回はツアーなどでの遠征時のことについて書き進めていこうと思います◎
それではスタッフころっけでした!