ドラムメーカーいろいろ②〜TAMA編〜
こんにちはスタッフ∞(ムゲン)です!
今回は『ドラムメーカーいろいろ』の第2弾です!
ここでは僕が今まで触れたメーカーやそのメーカー製品について客観主観交えて紹介&おすすめする記事となっています。
楽器選びの際の参考にどうぞ!
過去記事は以下に
今回は三大ドラムメーカー2つ目TAMAについてです!
(http://www.tamadrum.co.jp/)
・日本三大ドラムメーカーの1つ!
TAMA Drumsは楽器の製造・販売・輸入代理を行なっている愛知県名古屋市に本社を置く星野楽器株式会社のドラムを製造するメーカーです。
星野楽器はギター・ベース・エフェクター・アンプのブランド『ibanez』の製造も行なっています。
会社の創設は古く1908年に星野書店の楽器部門として創業したのが始まりです。
ドラムの製造は1962年に多摩製作所が設立され1965年に今のSTARブランドの制作を開始しました。(当時は星野楽器としてドラムの製造をはじめました。)
1970年にTAMAというメーカーロゴをつけ製造される様になりました。
ロック・メタル向けなブランドと言われることも多いですが、ジャズやフュージョン系のドラマーのユーザーも多く上原ひろみトリオのサイモン・フィリップスやTRIXの熊谷徳明、スタジオミュージシャンのエルビン・ジョーンズなども使用しています。
・メーカー特色
現在販売されているドラムセットの大きな特徴は何と言ってもシェルの薄さです。
8mm〜5mmという薄さでありながらTAMA独自の工法で剛性も高くかつサウンドはストレートなのが特徴です。
また、ハードウェアもペダルのIRON COBRAやSPEED COBRAなどプロ・アマ問わず好評でユーザーが多くスタンド類も丈夫でハイグレードなものでも比較的お手頃な価格で手に入ります。
創業以来から現在までリリースされているドラムセットには全てSTARという号が付いているのも特徴です。
・使用する有名プレイヤー
主な使用する有名なプレイヤーを紹介!
YOSHIKI - X JAPAN
高橋幸宏 - Yellow Magic Orcestra(YMO)
長谷川浩二 - スタジオミュージシャン/abingdon boys school/etc...
ピエール中野 - 凛として時雨
むらたたむ - ソロドラマー/Youtuber
庄村聡泰 - Alexandros
熊谷徳明 - TRIX
そうる透 - スタジオミュージシャン/天童よしみ/野獣王国
FUYU - スタジオミュージシャン/RED DIAMOND DOGS
etc...
サイモン・フィリップス - 上原ひろみトリオ/TOTO
マーク・ポートノイ- スタジオミュージシャン/The Winery Dogs/ex.DreamTheater
パット・トーピー - Mr.Big
ピーター・アースキン - スタジオミュージシャン/ジャズドラマー
ラーズ・ウルリッヒ - METALICA
ジェイソン・ルロ - Symphony X
etc...
たぶん日本では知らない人がいない!と言えるあのX JAPANのドラマー・作曲家のYOSHIKIさんも長年使用しているのは有名ですよね。
「YOSHIKIさんが使っているから私もTAMAです!」なんて話よく聞きます。
そして、エンドース契約アーティスト一覧を一通り見るとわかるのですがロック・メタル系のプレイヤーというよりもオールラウンダーなプレイヤーが多いのがわかります。
メーカーがジャンルに寄せているわけではないというのがよくわかりますね。
・製品 ー 頑固一徹職人気質!
まずは現在の製品ラインナップを大まかに紹介
・STARCLASSICをさらに進化させブビンガ メイプル ウォルナットの3種から選べる『STARシリーズ』
・優れたシェル鳴りを目指しブビンガ/メイプル/パフォーマーBBの3種から選べる『STARCLASSICシリーズ』
・オールバーチシェルで歯切れの良いコシのあるサウンドの『SILVERSTAR』
・入門向けの扱いやすさ・耐久性に優れた『IMPERIALSTAR』
・カクテルドラムにヒントを得て生まれた『COCK-TAILシリーズ』
値段から見るグレードの位置づけとしては
『STARシリーズ』- ウルトラハイエンドクラス
『STARCLASSICシリーズ』- ハイエンドクラス
『SILVERSTAR』- ミドルクラス
『IMPERIALSTARシリーズ』- エントリークラス
と言った感じです。『COCK-TAILシリーズ』だけは通常のドラムセットとは違うので変わり種と言えます。
しかし、価格から見るクラスにこだわらず機種の特徴から『SILVERSTAR』をこだわって仕様しているプロドラマーも多数います。
これはTAMAがコストパフォマンスよりも楽器づくりのこだわりがプレイヤーに伝わっているからではないでしょうか?
全シリーズに共通している特徴はレスポンスがよく全体のバランスに優れているところです。そのこだわりはハードウェアにも反映されていて『STAR』『STARCLASSIC』『SILVERSTAR』にはそれぞれこだわり抜かれたマウントシステムが搭載されています。
また、どの機種もジャンル問わず使っているミュージシャンが多く特に人気の『STARCLASSIC MAPLE』などは最近流行りのゴスペルチョップやジャズからハードロック・メタルまで幅広いユーザーがいます。
続いてスネアにフォーカスを当ててみましょう。
上記『STAR』『STARCLASSIC』『SILVERSTAR』のスネアはもちろん、アーティストシグネイチャーモデルもありますが。注目すべきは下記2種のシリーズでしょう。
・TAMA Drums技術の遂を結集させた『STARPHONICシリーズ』
シリーズコンセプトは『時代・ジャンルを越え耳にした人全ての心に響くサウンド』。
メタルシェルのモデルは、ステンレススティール・ベルブラス・ブラス・アルミの4種。
ウッドシェルのモデルは、メイプル・ブビンガの2種がリリースされています。
どのモデルもヴィンテージサウンドを彷彿とさせながら現代のバンドサウンドにも埋もれない存在感のあるサウンドが特徴的です。TAMA drumsので一番高価なスネアがこ『STARPHONICシリーズ』なのですがやはりこの値段に見合った繊細なサウンドに仕上がっています。
・様々な試みで個性を発揮させられる『S.L.Pシリーズ』
シリーズコンセプトは『自分のスタイルに合ったスネアドラム ― その一台を求めて』。
S.L.P.(Sound Lab Project:サウンドラッブプロジェクト)は、様々なシェル材のラインナップに加え既存のパーツのみに限らず新開発されたラグやフープを組み合わせてバリエーション豊富なサウンドを実現したシリーズです。同シリーズ内でも様々なキャラクターのスネアが多いのでTAMAの製品の中から好みのスネアを探したい場合など『S.L.P』シリーズの中から探して見ると見つかるかもしれません。
ハードウェアやアクセサリーも他社に負けず劣らず素晴らしい商品が多いです。
スタンド類はハイエンドのものでも他社製品よりも求めやすい価格ながら剛性も高く。
様々なセッティングに対応できるだけでなく楽器をセッティングした時の音にも着目して設計されています。
アクセサリー類ではヘッドのテンションを均一に合わせられるテンションチューナー(テンションウォッチ)や、練習時だけでなくライブ本番でも使用することを視野に設計されタップでのテンポ調整&30個までテンポとビートをメモリー(記憶)することにできるクリックマシン(メトロノーム)も開発されています。
・感想とオススメ
TAMAのドラムセットを全体的にわかりやすく評すると『生音のパンチ力と豊かな響』だと思います。私も過去に携わった現場でよくTAMAのドラムセットを触らせていただいて自身もTAMAのドラムセットやスネア・スタンド類をメインに使用しているのですが、この音とハードウェアの扱いやすさを知るとなかなか手放せないですね。
TAMAのドラムセットを購入するなら『STARCLASSIC MAPLE』をオススメします!
この機種はPearlの『MASTERS MAPLE RESERVE』に仕様が近くベードラが7ply7mm、タム・フロアが6ply5mmという仕様です。
シェルが薄いのでレスポンスがよく、メイプルらしいウエットで暖かな響が特徴です。ブビンガほどキャラクターも強すぎないのでジャンル感も関係なく使用でき、TAMAらしい『生音』のバランスにも優れていてヘッド選びやチューニング次第ではミュートなしでも好みの音が作り安いです。ライブ・レコーディングどちらの利用にも重宝できます!
また、オーダー時にはオプションで、『SFR(サウンドフォーカスリング)』の有無を選ぶことができます。これはいわゆるレインフォースメントと言われる「補強材」です。古いドラムセット(〜60年代)の材料は合板(ベニア材)を丸めて作られていたので強度がなくほぼ全てのドラムには補強用にレインフォースメントが必要でした。しかし現在の技術では薄く加工した木材を層状にして丸めているので強度には問題なく補強の必要がないのでデフォルトの状態ではレインフォースメントがついてないのですが、レインフォースメントをつけることにより中低音域をより強調しタイトかつふくよかにすることができます。
続いてスネアのオススメです!
私の一番のオススメは『STARPHONICシリーズ』からこちら!
『BELL BRUSS』です!
スペックは画像の通りです。
3mmという極厚のベルブラス(真鍮:金属の中でも柔らかく重めの素材)のシェルから出るオールレンジで鳴るオープンなサウンドが特徴です。
私も現場で叩かせていただいたことがあるのですが、軽いショットでもかなりの音量が出てくれました。
また特徴的な機構の「Gooved Hoop」というフープと搭載していて、これはフープそのものにはテンションボルトを通す穴がありません。
どの様にテンションを調整するかというと上記の様にテンションボルトにフープをひっかける機構のパーツをつけてラグに装着されているのです。
この機構によりフープのつけ外しが簡単になり、フープの自然な鳴りを実現することができているのです。
しかし!
お値段 ¥285,000 というビンテージスネアもびっくりな価格!
私はとても手が出せませんでした(笑)
もう少し抑えた価格でオールレンジで使えるスネアとしては『S.L.Pシリーズ』の
『BLACK BRASS』いいです!
こちらもブラス製でシェル厚は1.5mm。『BELL BRASS』よりは薄いですが普通より厚めで胴の深さが6.5インチとという深さなのでウェイトがありそのおかげて音量も出ます。
軽いショットでも胴が鳴ってくれるのでゴーストノートなど譜面では表記されない音を大事にしたいプレイヤーにはとても重宝されるでしょう。
見た目もブラックニッケル仕上げでかっこいいです!
こちらは価格¥58,000と手に入りやすいのでオススメです!
最後に、最近TAMAのホームページが更新されて新しいセットのシリーズが発表されていました汗
『S.L.P』のドラムセットシリーズもリリースされたんですね・・・
この記事の執筆中に更新された情報だったので私もまだ音を聞けていません><
情報ではアコースティック感を重視したモデルみたいなので楽しみですね!
早く楽器屋さんで触ってみたいです!
以上!
『ドラムメーカーいろいろ②〜TAMA編〜』でした!
次回はYAMAHAのドラムについて紹介してみたいと思います!
乞うご期待!