シールドはどのくらいの長さがひつよう??
シールドの長さはとっても重要。スタジオの中や、ライブハウスのステージは、自宅の広さとも違いますし、アンプの大きさも自宅で使っているアンプとは全然違うもんだから、シールドが宙に浮いた状態なんてことも・・・。
特に、宙に浮いた状態は、はたからみていても正直言って「ダサい」こと間違いなし。
というわけで、シールドの長さはどのくらいの長さがいいの??
そんなテーマをお届けします。
○そもそも、シールドってなんですか??
楽器(エレキギターやエレキベース)とエフェクターや、アンプを接続する電線のことをシールドって言います。
スタジオやライブハウス、楽器屋さんや先輩ミュージシャンが、「シールド、シールド」いっている場合は、この電線のことを指す場合は多いです。
名前の由来は、「盾」からきています。
電気が通る以上、どうしても外からの電磁波(電球等)の影響を受けてしまいます。
ノイズの影響から音を守るために、シールド構造の電線を利用しているんです。
では、シールド構造した電線の中身をみてみましょう。
参考資料:CANARE GS-6 http://www.canare.co.jp/
電線の中身は、イラストにするとこんな感じ。
中心にしっかりとした線(芯線)があって、その周りに電気を通さないものなどで多い、その外側にシールド線(網状線)ががあります。
では、具体的な場所に名前をつけて、みてみましょう。
芯線は、主にプラスの電気信号が流れるようになっています。
イメージのとおり、楽器の音をアンプなどへ伝える役割。
シールド(網状線)と書いてあるのは線には、主にマイナスの電気が流れるようになっています。
マイナスの電気は、様々な箇所で「アース」という場所に向かって流れることになります。
この「アース」に向かって流れているため、外からくるノイズが楽器の音と一緒にでないように守ってくれてるんです。
図にすると、こんな感じ。
とっても大雑把ですが、これらがシールドと呼ばれる理由や、構造はこうなっています。
シールド構造ではないケーブルでも、接続すれば音はでますが、普段聞いたこともないくらい、雑音(ノイズ)が多く、とても音楽を奏でられるようなものではありません。
○なるほど。構造はわかったよ。肝心の長さはどのくらいがいいの?
シールドで利用する長さは、「長ければ長いに越したことはない」です。
自宅で練習する場合は、1m〜3mのシールドでも問題ないことがあります。
スタジオや、ライブハウスのことを考えると、5m〜10mあった方が安心できます。
屋外のステージや、広〜いステージなどでは、場合によってはそれ以上必要になる「こと」もありますが、最大10m〜15mあれば、問題ないですよ!
これには、具体的な理由があります。
自宅アンプは、大きくても、高さ30cm程度の大きさ。
その目の前で練習することが多いので、アンプの高さを引いても、シールドの長さが余ります。
スタジオやライブハウスのアンプは残念ながらそうは行きません。
ロックの王様、Marshall のスタックタイプをみてみましょう。
スタックアンプは、ヘッドアンプとキャビネット(スピーカー)が別々になっているタイプのことを言います。
ヘッドアンプ参考資料:Marshall DSL 100H http://www.marshallamps.jp/
キャビネット。
キャビネット参考資料:Marshall 1960A http://www.marshallamps.jp/
それぞれを重ねると。
よく見るこの見た目になります。
ヘッドアンプと、キャビネットは、考えている以上に大きいです。
キャビネットのみですが、のスペックシートをみてみましょう。
サイズをみていただくとわかりますが、表記がミリなので、記事内でセンチになおしました。
幅 77cm
高 75.5cm
奥 36.5cm
ちなみにヘッドアンプの高さは、DSL 100Hの場合27.4cmです。
ヘッドアンプ+キャビネット 合計102.9cm
1mのシールドでは根本的に足りません・・・。
では、3mのシールドの場合を考えてみましょう。
残っても2m程度です。
なんとなく、いけそうな雰囲気が出てきましたが、実際は、アンプだけじゃないのが大事。
エレキギターやエレキベースは、楽器は床に置いて演奏するわけじゃないし、ライブの場合は立って演奏することの方が多いです。
楽器を担いだ時、床から腰の高さも、考えなくちゃいけません。
これが3mのシールドで考えた場合だと、1m〜1.5m程度しかシールドの余りが出ません。
これじゃあ、かっこよくパフォーマンス決めることもできないですよね。
なにより、宙に浮いた状態で、前に出たら、アンプを倒してしまったり、シールドが抜けてしまったりと事故にも繋がります。
もう、目も当てられないほど「ダサい」し最悪弁償なんてことも・・・。
という考え方で、シールドや、その他ケーブルの長さを考えています。
スタジオスタッフが実際に使っているシールドは、5mと7mで合計12mで使っています。
途中にエフェクターを挟んでいるので、2本あります。
楽器→(5mシールド)→エフェクター→(7mシールド)→アンプ
ですので、シールドの長さは、「最低でも5m以上」を強くおすすめします。
○シールドは長いとノイズが多くなるっていうけど?
残念ながら、事実上はそうなのですが、シールド構造のケーブルのおかげで、極端に長いケーブルを使わない限りは、比べてもわからないレベルです。
3m、5m、10mを比べる場合、途中にエフェクターを大量に挟むなどで「接点」が増えた状態でない限り、基本的に問題になることはありません。
また、ケーブルを考える際に、可能な限り質の高いケーブルを使う方が、特することが多いです。
スタジオでオススメしている KAMINARIケーブルが、オススメです。
ケーブル自体の質が高いので、音の変化などが少なく、より良い音を出すことができるようになります。
余談ですが、エフェクター同士を接続する「パッチケーブル」と呼ばれるものの長さは気をつけましょう。
パッチケーブルも、一般的には「パッチケーブル」と呼ばれていますが、構造だけ見るとシールド線となります。
極端に長いケーブルを利用しない限り、はっきりわかるほど音の違いはそうそう感じません。
ですが、エフェクター同士を接続しているケーブルの長さが長すぎると、足元で邪魔になり、最悪足を引っ掛けて転んだり、エフェクターを壊してしまったりというトラブルに見舞われます。
エフェクター同士は近い距離で接続するものなので、15cm〜30cm程度のケーブルで接続することがおおいのは、ノイズが可能な限り乗らないようにと、音の変化を最小限にするためです。覚えておくと特します。
●まとめ●
○シールドの長さは 最低でも5m以上、可能であれば10mくらいはあった方がいい
○可能な限り、質の高いケーブルを使うと安心。
シールドやパッチケーブルは、スタジオでご注文や、自由な長さのカスタムケーブルのご案内もできます!
エフェクターに組み込みたいシステムを踏まえた接続設計なども、お手伝いいたしますので、お気軽にどうぞ!
ミネラルウォーターサウンドスタジオ
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