上手いと美味い
1960~1970年代、僕たちの世代はロックミュージックもまだ発展途上の時代でした。 エリッククラプトンやジェフ ベック、ジミーペイジ、デヴィッドボウイ、レッドツェッペリン、ディープパープル、イエス、ピンクフロイドなどなどリアルタイムで触れて観てきましたよ。 当時はレコード盤に針を落として繰り返し聴いて音とか技をコピーしたり、またそれ以上に音の持つ意味やグルーヴ、演奏しているアーティストの人間味、感覚的なものまで聴き取ろうとしていました。洋楽に憧れてここまでやるかというほどコピーしていましたね。
今はネット上から音も映像も簡単に手に入ります。なので今の人たちはすごく恵まれていると思うし、僕らの時代よりもテクニック的には数段上手い人がたくさんいますよね。 ですが年を重ねた僕らの世代のアーティストには味があります。美味いんです。わかりますか?上手いと美味いの違い。 ほんと今になって思うと黒人音楽から始まってブルース、ロック、ジャズと枝分かれして成長して行く物凄く良い時代を時の流れとともにに過ごしてこれてホント幸せだったなぁ🎵と思います。
美味い味、グルーヴというものは簡単には身に付きませんが、長年やっていると引き出しも少しづつ増え身に付くと思います。教室に通い先生について習えば近道を通れます。もちろんそれが悪いことではないのですが、でも何もないところから試行錯誤して何度も壁にぶつかりながら自分で身につけたものは重みが違います。 きっとそれが美味いミュージシャンになる近道だと思います。 それとたくさんの人たち、ジャンルの違う人たち、そして自分よりも美味い人たちとたくさんのセッションを経験してください。得るものがたくさんあるはずです。同年代の同じレベルの人たちと仲良しこよしで演っていても得るものは少ないと思います。 ある意味違うジャンルの人と異種格闘技?ってのも面白いかも(笑)
ぜひ皆さんも美味いなぁ、味があるなぁと言われるアーティストになってくださいね。 ってゆうか、どこまでいってもゴールが無い。
だから面白い!!